カラハリの夜明け - Masa a Kgalahadi: Dawn of Kalahari -

ボツワナにJICA SVとして派遣される記録

携帯電話の準備

携帯電話はいまや世界中で使われている。

途上国の多くはGSM規格がまだ根強く、音声通話とテキストメッセージぐらいにしか使えない通信速度だが、一応、INGRESSのような通信料の大きなスマホ専用GPSゲームもできないことは無い。ただ現地の地図がダウンロードされてスタートするまでに15分ぐらいはゆうにかかかるのだが…。

日本ではGSM規格を採用せずにPDC規格を採用したので、携帯電話のデジタル化と言えばPDCだが、世界標準になったのはGSMだったのだ。
PDC : GSMと何が違ったのか | 無線にゃん

だから国際規格に通じているスマホの電波帯域を確認するとGSMバンドのアンテナが必ず含まれている。日本のPDCは3G規格推進で駆逐されたのでもう残す意味もなくて、残っていない。
しかし3GやLTE規格になると、スマホによって、地域によって対応がまちまちなために、使えない端末が出てくる。例えば自分の経験だが、アメリカに行くのでドコモのL-02FのSIMロックを解除して、アメリカのAT&TプリペイドSIMを契約して使ってみた。2013年にアラスカ州で使えたので、2015年にミネソタ州に行った時も使えるだろうとやってみたら同じように3G回線を捕まえることができた。ところがミネソタからアリゾナ州に移動したら3G回線は掴んでくれない。
確認してもAT&Tのディーラーはおかしいことは無いと言い張る。それどころか「GSMは新世代テクノロジーの名前だ」とかアホな回答をするのでおそらく移動体通信に詳しい人が少ないのだろうと理解した。
結局、アリゾナ州AT&Tが3Gに使っているバンドはアラスカ州ミネソタ州とは異なっていた。アラスカとミネソタで問題がなかったので、アリゾナで問題があるなんて思わなかったのだ。アメリカは広いので、州によって周波数が異なるのは珍しい話ではないようだ。
もちろんアメリカで売られている端末を使えばどちらのバンドにも対応できるモデルなのだが、日本で売られているドコモの端末はアリゾナの3Gバンドに対応していなかった。

iPhoneはよくできている。もちろんiOSの優位性もあるが、日本版のiPhoneはいわゆるグローバルモデルで、途上国仕様と違いがほとんどないです。中国仕様とは少し違いますが、アメリカともほとんど同じでだいたい使えます。アフリカなどの途上国ではそもそもGSM規格フルカバーしているので問題は起こらない。

iPhone 6s/6s Plus、アメリカ・日本・香港・欧州モデル の周波数対応表 « アメリカより

ちなみに私の端末はドコモで買ったiPhone6SなのでA1688モデルになります。

しかし、日本のキャリア(通信事業者)が売っている端末はSIMロックがかかっているので、他キャリアのSIMを使う事ができません(厳密にできないというわけではないのですが)。
これまではかたくなにキャリアSIMロックがかかっていたのですが、総務省の指導を受けて、ついに日本の3大キャリアがすべてiPhoneSIMロックを解除するかに見えたのですがしませんでした。
端末購入後6か月以上の利用実績でSIMロックを解除します。手数料を取ります。
という誰も得をしない嫌がらせプランを設定する事でお茶を濁しました。

僕のiPhone6Sは1月に契約をしているので、3240円支払ってキャリアSIMロックを解除すれば、晴れて国外のSIMも使えるわけです。
そこでボツワナ大使館からの帰りに田町のドコモディーラーに行って、SIMロックを解除してもらいました。

SIMロック解除にあたってデータなどを失う可能性があります」という説明に、思わず「なんで? どうしてそんな可能性があるの?」とつい訊いてしまいましたが、お姉さんは正しいことを答えることができないようなので「気持ち悪いけど、ルーティンの説明なのは分かるので先に進めてください」という事で、無事にSIMロック解除の手続き完了しました。

2台目端末にASUSのZenfone2も持っているのですが、こちらも対応バンド多めという理由で選んだ端末でSIMロックなんかかかっていません。なので、こちらはもとより安心して使えますが、Androidがなんとも使いづらいし、使っていくうちにどんどん遅くなっていくので困っています。

さあ、これで携帯電話端末の準備は完了したぜ!!!
しかし携帯電話契約をどうするかが悩みどころです。自分の今の電話番号が憶えやすくていいんですよね。ところがドコモだと電話番号保持サービスで月々400円もかかるそうです。
MVNOに逃がすことも含めて、何か良い方法が無いか探しています。