カラハリの夜明け - Masa a Kgalahadi: Dawn of Kalahari -

ボツワナにJICA SVとして派遣される記録

ねっ ちゅー しよう

日本では小学生が屋外活動で熱中症になり死亡したそうです。
毎年のように、熱中症による事故のニュースが出てくるようになりました。
これは気候変動、地球温暖化の影響ではないかと言われています。

単純に東京で最高気温の推移を見ると40年ぐらい前と比較して1度ぐらい、100年前と比較すると2度ほど上昇しています。

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温暖化と言われるものは単純に気温が上昇するだけではなく、海水表面音の上昇とそれによる雨量の変化も伴います。台風が以前よりも強まりながら日本列島にぶつかるようになった気がしませんか? 昔は日本列島にぶつかる直前に海水温が低下していくために威力が落ちていたのですがほんの1-2度違うことで、今では台風は威力を増したまま日本列島にぶつかっていると言われています。
そして大きな影響を受けているのが偏西風の蛇行現象です。北半球において、偏西風が南北に大きく振幅を見せることで、上空では北から強く風が入ってくる地域と、南から強く風が入ってくる地域ができるため、世界的に見るとシベリアが暖冬で永久凍土が溶けて大変だって話をしている一方で日本は未曽有の寒気団に襲われ厳冬になっているなんてことが増えています。日本だけで気象を見ていては本質を見誤ります。

上記のようなことを総合して地球温暖化ってなんなのかを一言で表すと、通常ではありえないような異常気象(暑すぎる、寒すぎる、雨が多すぎる、少なすぎる、巨大台風等)が頻繁にやってくることだとも言えます。そしてその傾向は日本に限りません。

 

日本が暑い暑いと騒いでいるこの7月、ボツワナは南半球にあるので冬です。寒いです。先日は-3度を記録する地域もありました。

2017年は記録的な大雨でしたが、2018年も大雨で、傾向としては雨季が後ろにずれているようです。農期は雨と気温に左右されますので、一年の中で多少のずれを見せながら耕し、種まき、成長、収穫の季節が決まっていますが、今年は種まきのタイミングを逃した農家が多かったようです。それをカバーするのが農業技術だったり、農業指導なのでしょうけど、この国では持続可能な技術開発なんてまるで進んでいませんので「ああ困ったな」と愚痴を言っておしまいです。

バオバブの多い北部Gweta地方は洪水で浸水しており、5月になっても水に浸かっていました(流出河川の無い平地なので窪地に溜まった水は蒸発するまで残ります)。

2017年はモザンビークを巨大サイクロンのDineoが襲い、大型低気圧になった後にボツワナ上空で低気圧が停滞したため記録的な大雨になりました。ちなみにローカルの人たちはDineoが降らせたと言っていますが、名前の付いたサイクロンのDineoは消失して低気圧になっているので間違いです。

そんな感じで、日本が暑い暑いと喘いでいますが、世界中で気候変動の結果は見えています。他人事ではいられません。

じゃあ、何をやるのか?

簡単なことです。環境マインドを持って日常の生活や労働、移動、消費を見直しましょうって話です。1億年先の話をしているわけではありません。せめて2世代、60年分ぐらいは責任ある生き方をして、未来の世代に生き残れる地球環境を残すのが使命だと僕は思っています。